|   | ハイツの花だより |  |
ミツマタ (三椏 落葉低木) 「梅は咲いたか、サクラはまだかいな」と言いますがハイツ周辺でもぼちぼち花が目立ち始めました。早春を知らせる芳香花の代表は、ミツマタとジンチョウゲ(昨年3月紹介)が双璧でしょう。 枝が三叉・三叉と分枝するので、この名が付いた事はヨークご存知でしょう。 秋、葉が落ちる頃には蜂の巣状の蕾が垂れ下がって付き、春に新葉に先だって褐色の枝先に黄色い花をやや下向きに咲かせます。花後すくすくと出てくる葉は、一瞬戸惑うほどの大きさです。花以外にも気を掛けて頂けたら・・。 黄色の四枚の花弁は・・と言いたいのですが、花弁では無く筒状の萼片が4裂して広がり花弁のように見えるのです。 『白毛に覆われた蕾のほのかな温かさ、 春光を受けてうつむき咲く花の味わいに趣がある』 茶花としてこの花の魅力を紹介した一文ですがピッタリの表現ですね。 ミツマタは古くに渡来し、庭木として人気の花木ですが、忘れてならないのが、樹皮が丈夫で和紙の原料だと言うこと。現在、多くは和紙の材料として栽培されています。日本国紙幣(日本銀行券)の元。私はこちらの完成品が好き!
*ミツマタで有名な寺 → 小田急・江ノ島線高座渋谷駅下車、直ぐ常泉寺 *下の写真は、サクラやイチョウで有名な宝寿院の反対側坂道
一口メモ 中国、ヒマラヤ原産のジンチョウゲ科。 ジンチョウゲの花の形とそっくりです。同時期に咲いていますので見比べて見て下さい。 別名 漢名 オオズイコウ(黄瑞香) 地方名 結びの木、三叉柳、紙の木 ジュズフサ(数珠房)、サキクサ(漢字不明)
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