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ウメ (梅 落葉小高木~高木) 今年は開花が遅れているようですが、春を告げる花の一つで、今さら説明するまでもないほど日本人に愛されている花木です。 薬用として中国から奈良時代頃渡来したのですが、花は観て、実は食して、木の姿、香りよし。画家や歌人は題材として、料理職人は食材にと「梅」は八面六臂の活躍です。 盆栽や庭木など愛好家の多い花木ですが現在、園芸種は300種以上もあり、付けられた名は「月の桂」「紅冬至」「白滝枝垂れ」「大盃」等など優雅で趣のある名ばかりです。牡丹や花菖蒲なども風情のある名が付いていますが、どのような時に閃くのでしょう興味ありますね。
ところで、「松竹梅」の由来をご存知ですか。 古来中国では、早春の寒風にも負けず花を咲かせる強さが、文人たちの琴線に触れ、一年中緑を失わない、マツ、タケと共に「歳寒三友」と称されました。 「松竹梅」の出自はこれほどに崇高です。しかし日本では鰻重の等級や旅館の部屋名に使用される事が多いように思います。何時頃からランクになったのでしょう? 梅は間口が広く、奥の深い植物です。今後、機会があれば、分野毎に少しずつ紹介したいと思います。
一口メモ 分類:バラ科サクラ属 原産:中国(場所の特定不明)
未熟な果実をいぶし、乾燥させた物を烏梅(うばい)といい、他の生薬と調合して下痢止めや解熱剤に利用されます。また烏梅は和名「ウメ」の語源の一つと考えられています。
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