|   | ハイツの花だより |  |
クサギ (臭木・落葉小高木) 何とも気の毒な名前ですね。読んで字のごとく、聞いて音のごとく、臭いからの命名です。林縁の日当りの良い所に普通に生えます。 枝や葉を折ると強い臭気があります。でも、花の香りは・・良いかも。 こんもりとした緑の葉の上に咲く白い花は今が盛りで、遠目にも涼しげです。 11・12月には、平開した萼片は紅色で、果実は藍色に。宝石を散りばめたように大変目立ちます。 染色や薬用(民間療法)にも用いられます。 ◎ 実は染色に用いられます。藁の灰汁で煮だした液で布を染めると「浅葱色」に変身するそうです。 ◎ 薬用としては、8~10月小枝ごと取って干す。リウマチ、高血圧、下痢には煎じて服用。腫れもの、痔には外用。(民間療法は慎重に) 今回のクサギは俣野公園を周回する歩道から見えます。神社を左に見て少し行くと左折し、下る道がありますがそこにあります。
一口メモ 1: 「浅葱色」は黄色の、浅黄(あさきき)と混同される色名で、こちらは、渋い黄色。 浅葱は青緑系色。「葱」という字は青を示す色名に使われ、明るい青緑。 2: クサギと間違えやすい木(葉)が結構あります。特に大きな葉を持つ幼木では中々見分けが付きません。 クサギ、キリ、イイギリ等は??状態です。幼木の時は上の葉が赤いため簡単に分るアカメガシワは、大きくなると間違えやすいですよ。
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