|   | ハイツの花だより |  |
ニホンスイセン(日本水仙) 木の花には、一斉に咲いて一斉に散る、サクラ(花期は7日程)が代表。花は一日花なのに次々と蕾を付け一カ月と花の期間が長い、ムクゲが代表。この様に開花状況や気候の変化等もありタイミングを合わせるのに苦労します。今回は木の花ではなくハイツの中でも咲き始めたニホンスイセンです。 ニホンスイセン(以下スイセン)と命名されていますが、日本原産ではありません。原産は地中海沿岸で大変古い時代に中国を経て渡来し、海岸部で自生し江戸時代に園芸化されました。 スイセンは各地で野生化し観光名所になっていますが、伊豆の爪木崎や福井県の越前岬はその代表でしょう。同じスイセンでも、人を呼ぶため手入れされた鎌倉の瑞泉寺・東慶寺や、横浜の三渓園などは、また違った魅力を持った名所でしょう。 香りのよさは群を抜いているように感じます。一本に複数の花が付くものを房咲き(ニホンスイセンの仲間)といい、カップの部分が大きく一本に一個花を付けるラッパスイセンの系統とに大きく分かれます。ハイツ内でもこれから4月頃まで次々と咲いて私たちの目を楽しませてくれるでしょう。皆に愛されているのは、花が綺麗なだけでなく、球根で植えっぱなしでよく手間が掛らない事も多くの花壇に植えられる理由でしょう。
一口メモ ナルシストとは、水に映る自分の姿に恋した少年「ナルシス」がスイセンの花に化身したギリシャ神話にちなみます。(スイセンの学名はNarcissusから始まります)
早春の花には、なぜか黄色のものが多いといいます。ハイツ内で2月下旬ごろから咲き始める黄色の花木にも、ミツマタ・マンサク・ヒュウガミズキ・ヒイラギナンテンがあります。散歩の時にでもちょっと気を掛けて下さい。
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